カテゴリ: Jakarta EE 更新日: 2026/01/10

Jakarta EE JSPにおけるJSTLとスクリプトレットの違いと使い分けを初心者向けに徹底解説

Jakarta EE JSPにおけるJSTLとスクリプトレットの違いと使い分け
Jakarta EE JSPにおけるJSTLとスクリプトレットの違いと使い分け

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「JSPのサンプルコードを見ると、Javaのコードがそのまま書いてあるものと、タグだけで書いてあるものがありますが、何が違うんですか?」

先生

「それはスクリプトレットとJSTLの違いですね。どちらもJSPで処理を書く方法ですが、役割や考え方が大きく異なります。」

生徒

「初心者はどっちを使えばいいんでしょうか?」

先生

「まずは違いを理解してから、使い分けの考え方を身につけていきましょう。」

1. Jakarta EEとJSPにおける基本的な考え方

1. Jakarta EEとJSPにおける基本的な考え方
1. Jakarta EEとJSPにおける基本的な考え方

Jakarta EEは、業務向けのJava Webアプリケーションを構築するための標準仕様です。 その中でJSPは、画面表示を担当する技術として位置付けられています。 JSPはHTMLに近い記述ができるため、Webページを作る感覚でJavaアプリケーションの画面を作成できます。

ただし、JSPは単なるHTMLではなく、内部でJavaコードが実行されます。 そのJavaコードをどのように記述するかによって、スクリプトレットを使う方法と、 JSTLやELを使う方法に分かれます。 この違いを理解することが、Jakarta EE学習の重要なポイントになります。

2. スクリプトレットとは何か

2. スクリプトレットとは何か
2. スクリプトレットとは何か

スクリプトレットとは、JSPファイルの中に直接Javaコードを書く方法です。 JSPが登場した初期のころから使われており、 Javaの構文をそのままJSP内に記述できる点が特徴です。

スクリプトレットを使うと、条件分岐や繰り返し処理、変数操作などを すべてJavaコードで表現できます。 Javaを学び始めたばかりの人にとっては、見慣れた構文で処理を書ける点が魅力です。


<%
    int count = 3;
    for (int i = 1; i <= count; i++) {
%>
    <p>番号: <%= i %></p>
<%
    }
%>

この例では、JSP内に直接Javaのfor文を書いています。 処理の流れは分かりやすいですが、HTMLとJavaコードが混在している点に注意が必要です。

3. JSTLとは何か

3. JSTLとは何か
3. JSTLとは何か

JSTLは、JSPでよく使われる処理をタグとして提供する標準ライブラリです。 条件分岐、繰り返し、文字列操作などをタグで記述できるため、 JSP内にJavaコードを書かずに処理を表現できます。

JSTLは、JSPをより読みやすく、安全に保つことを目的として作られました。 Jakarta EEでは、JSPとJSTL、ELを組み合わせることで、 表示と処理の役割を明確に分ける設計が推奨されています。


<%@ taglib prefix="c" uri="jakarta.tags.core" %>

<c:forEach var="i" begin="1" end="3">
    <p>番号: ${i}</p>
</c:forEach>

JSTLを使うと、Javaの構文を書かずに同じ処理を表現できます。 HTMLに近い見た目のまま処理を記述できる点が大きな特徴です。

4. スクリプトレットの問題点

4. スクリプトレットの問題点
4. スクリプトレットの問題点

スクリプトレットは柔軟ですが、使いすぎるとJSPが非常に読みにくくなります。 HTMLとJavaコードが混在することで、 どこが表示処理で、どこが業務処理なのか分かりにくくなるためです。

また、スクリプトレット内のJavaコードは、 コンパイルエラーや例外が発生した場合に原因を追いにくいという問題もあります。 チーム開発では、保守性や可読性の低下につながることが多く、 現在では利用を控える流れが主流です。

5. JSTLを使うメリット

5. JSTLを使うメリット
5. JSTLを使うメリット

JSTLを使う最大のメリットは、JSPが見た目中心のファイルになる点です。 Javaコードを書かないため、HTMLの構造が崩れにくく、 デザイナーや初心者でも内容を把握しやすくなります。

また、ELと組み合わせることで、 Servletから渡されたデータを安全に表示できます。 XSS対策やNullチェックの面でも、 JSTLとELを使った記述は安定した動作を期待できます。


<c:if test="${user != null}">
    <p>ようこそ、${user.name}さん</p>
</c:if>

条件分岐もタグで表現できるため、 表示ロジックがシンプルにまとまります。

6. 初心者向けの使い分けの考え方

6. 初心者向けの使い分けの考え方
6. 初心者向けの使い分けの考え方

Jakarta EEを学び始めた初心者は、 まずJSTLとELを中心にJSPを書くことをおすすめします。 表示処理はJSP、処理ロジックはServletという役割分担を意識することで、 Webアプリケーション全体の構造が理解しやすくなります。

スクリプトレットは、学習目的で仕組みを理解するために触れる程度にとどめ、 実際の画面表示では極力使わない方が良いでしょう。 この考え方は、後続のJakarta EE技術を学ぶ際にも役立ちます。

7. JSTLとスクリプトレットの違いを理解する意義

7. JSTLとスクリプトレットの違いを理解する意義
7. JSTLとスクリプトレットの違いを理解する意義

JSTLとスクリプトレットの違いを理解することは、 JSPという技術の進化を理解することでもあります。 昔ながらの書き方から、より安全で読みやすい書き方へと 移行してきた背景を知ることで、 なぜJSTLが推奨されているのかが自然と分かるようになります。

初心者の段階でこの違いをしっかり押さえておくことで、 Jakarta EEの学習をスムーズに進めることができます。 JSPでの開発に自信を持つためにも、 使い分けの考え方を身につけておきましょう。

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