カテゴリ: Play Framework 更新日: 2026/02/13

Play Frameworkのビューでよくあるエラーを完全攻略!Twirlテンプレート解決ガイド

ビューでよくあるエラーと解決方法
ビューでよくあるエラーと解決方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Play Frameworkで画面を作っているのですが、プログラムを書き換えるたびに画面が真っ赤なエラーになってしまって困っています…。」

先生

「それは大変ですね。でも安心してください。Play Frameworkのビュー(Twirlテンプレート)は、エラーメッセージがとても親切なんです。」

生徒

「英語のメッセージが多くて、どこを直せばいいのか分からなくなるんです。初心者がよくやってしまうミスとかはありますか?」

先生

「もちろんありますよ!今回は代表的なエラーの種類とその解決方法を、一つずつ丁寧に解説していきますね。」

1. Twirlテンプレートのエラーはなぜ起きる?

1. Twirlテンプレートのエラーはなぜ起きる?
1. Twirlテンプレートのエラーはなぜ起きる?

Play FrameworkでWebアプリケーションを開発しているとき、最も頻繁に目にすることになるのが「ビューのエラー」です。ビューを担当するTwirl(トワール)テンプレートは、HTMLの中にJavaのコードを埋め込める仕組みですが、実は裏側で「Javaのソースコード」に変換されています。

つまり、HTMLの書き間違いだけでなく、Javaとしての文法ミスも厳しくチェックされるのです。これを「静的型付け」のメリットと言い、実行する前に間違いを見つけられる利点があるのですが、慣れないうちはこの厳しさに戸惑うかもしれません。パソコンを初めて触る方にとって、エラー画面は怖いものに見えるかもしれませんが、それはコンピュータが「ここが上手く解釈できないから直してほしい」と伝えている手紙のようなものです。落ち着いて読み解けば、必ず解決できます。

2. 引数の定義ミス:not found value

2. 引数の定義ミス:not found value
2. 引数の定義ミス:not found value

最も多いエラーの一つが、コントローラから渡されたデータを受け取るための「引数(ひきすう)」に関するミスです。Twirlテンプレートの1行目には必ず @(名前: 型) という形式で、その画面で使うデータの宣言を書くルールがあります。

この1行目の記述を忘れたり、綴りを間違えたりすると、テンプレート内でその変数を使おうとしたときに「not found: value [変数名]」というエラーが発生します。これは「その名前のデータは見当たりません」という意味です。また、コントローラ側で渡しているデータの数や順番が、テンプレート側の定義と一致していない場合もエラーになります。料理に例えるなら、レシピ(テンプレート)には「卵が必要」と書いてあるのに、材料(コントローラ)として「牛乳」しか届いていない状態です。これでは料理が始められませんよね。


// コントローラ側:String型のデータを一つ渡している
public Result index() {
    String message = "こんにちは!";
    return ok(views.html.index.render(message));
}

@* テンプレート側:1行目で正しく受け取る宣言が必要 *@
@(message: String)

<h1>@message</h1>

3. 型の不一致:type mismatch

3. 型の不一致:type mismatch
3. 型の不一致:type mismatch

次に多いのが「type mismatch(型の不一致)」です。Javaは型に非常に厳しい言語です。例えば、テンプレート側で「数字(Integer)」を受け取ると宣言しているのに、コントローラから「文字(String)」を送ってしまうと、このエラーが発生します。

このエラーを解決するには、コントローラ側で render メソッドに渡している変数の型と、テンプレートの1行目に書いた型が完全に一致しているかを確認してください。初心者の方がよくやってしまうのが、自作したクラス(例:Memberクラス)を使うときに、インポート(読み込み設定)を忘れて、コンピュータが「Memberって何?」となってしまうパターンです。パッケージ名を含めて @(member: models.Member) のようにフルネームで書くと解決することが多いですよ。

4. インポート忘れとパッケージの壁

4. インポート忘れとパッケージの壁
4. インポート忘れとパッケージの壁

テンプレート内でJavaの便利な機能や自作のモデルを使いたいとき、その存在を教えてあげる「import(インポート)」が必要です。これを忘れると「cannot find symbol」というエラーが出ます。これは「その単語は辞書に載っていません」という意味です。

特に、リストを表示するための List や、日付を扱う Date などを使うときは注意が必要です。テンプレートの冒頭、引数定義のすぐ下に @import java.util._ のように記述することで、そのパッケージの中にある道具を自由に使えるようになります。もし特定のクラスが見つからないと言われたら、まずはインポート文が正しく書かれているかをチェックしましょう。


// モデルクラスの例
package models;

public class Product {
    public String name;
    public int price;
}

@* テンプレートでモデルを使用する場合 *@
@(products: List[models.Product])
@import java.util.List

<ul>
@for(p <- products) {
    <li>@p.name (@p.price 円)</li>
}
</ul>

5. 括弧の閉じ忘れと構文エラー

5. 括弧の閉じ忘れと構文エラー
5. 括弧の閉じ忘れと構文エラー

Twirlテンプレートでは @if(...) { ... }@for(...) { ... } といった構文を使いますが、この「中括弧 {} 」の閉じ忘れが非常に多いトラブルの原因です。どこか一つの括弧が閉じられていないだけで、テンプレート全体の解析が止まってしまい、全く関係のない場所にエラーが表示されることもあります。

解決のコツは、インデント(字下げ)を綺麗に整えることです。開始の { と終了の } が縦に揃っているかを確認しましょう。また、HTMLタグの閉じ忘れ(例: <div> を書いたのに </div> を忘れる)はTwirl自体はエラーにしないこともありますが、画面が崩れる大きな原因になります。エディタの機能を使って、括弧やタグが対応しているかを常に意識することが大切です。

6. 特殊文字のエスケープによる表示トラブル

6. 特殊文字のエスケープによる表示トラブル
6. 特殊文字のエスケープによる表示トラブル

これは画面が真っ赤になるエラーではありませんが、「意図した通りに表示されない」という困った現象です。Twirlはセキュリティのために、HTMLタグなどの特殊な文字を自動的に無害な文字に変換(エスケープ)します。例えば、変数の中に <b> という太字タグを入れても、画面にはそのまま文字として出てしまいます。

もし、どうしても変数の中のHTMLをそのまま実行したい場合は、 @Html(変数名) という特別な命令を使います。ただし、これはユーザーが入力した文字に対して使うとセキュリティ上の危険(クロスサイトスクリプティングなど)があるため、信頼できるデータにだけ使うようにしましょう。初心者のうちは「HTMLとして表示したいのに文字で出ちゃう!」と思ったら、このエスケープ機能を思い出してください。


@* そのまま表示すると文字として出る *@
<p>@("

テスト

")</p> @* Html関数を使うとHTMLとして解釈される *@ <p>@Html("

テスト

")</p>

7. テンプレート名やファイル名の綴りミス

7. テンプレート名やファイル名の綴りミス
7. テンプレート名やファイル名の綴りミス

最後に、非常に単純ですが意外と気づきにくいのが「ファイル名」のミスです。Play Frameworkでは、 views/index.scala.html というファイルを作ると、自動的に views.html.index というJavaのプログラムが生成されます。もしファイル名を Index.scala.html (大文字)にしたり、 idx.scala.html にしたりすると、コントローラから呼び出す時の名前もそれに合わせる必要があります。

また、フォルダ構成を深くした場合も注意が必要です。 views/admin/user.scala.html なら、呼び出し方は views.html.admin.user.render() になります。もし「views.html.xxx が存在しません」と言われたら、実際のファイルの場所と名前、そして綴りが一文字も違わず合っているかを、深呼吸して確認してみましょう。大文字と小文字も区別されるので、注意深く見てくださいね。

8. エラー画面を味方につけるコツ

8. エラー画面を味方につけるコツ
8. エラー画面を味方につけるコツ

Play Frameworkのエラー画面は、実は非常に優秀です。ブラウザに表示される赤い画面には、エラーが発生した「ファイル名」と「行番号」がはっきりと示されています。まずはそこを見て、該当する行の周りに不自然な点がないか探しましょう。また、エラーメッセージの最後の数単語を検索エンジンで調べると、同じ悩みを持った世界中の開発者の解決策が見つかることも多いです。

最初から完璧に書ける人はいません。プロのエンジニアも、毎日たくさんのエラーを出しては直し、それを繰り返してシステムを完成させています。エラーが出るのは、あなたが新しいことに挑戦している証拠です。一つエラーを解決するたびに、あなたは確実に成長しています。焦らず、コンピュータとの対話を楽しんでいきましょう!

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