Jakarta EEのGradle+Docker連携ガイド!初心者でもできるビルド環境の作り方
生徒
「Jakarta EEでGradleを使ってプロジェクトを作りたいんですけど、Dockerも一緒に使った方がいいですか?」
先生
「とても良い視点ですね。GradleとDockerを組み合わせることで、Jakarta EEアプリケーションのビルドと実行環境を効率よく構築できますよ。」
生徒
「なるほど…それって難しくないですか?初心者でもできますか?」
先生
「大丈夫。この記事ではJakarta EEプロジェクトにGradleとDockerを組み合わせて、簡単にビルド・実行できる方法を初心者向けに解説していきます。」
1. Jakarta EEにおけるビルドツールの役割
Jakarta EEプロジェクトを効率的に構築するためには、ビルドツールが欠かせません。特にGradleは、設定ファイルがシンプルで高速なビルドが可能なことから、初心者にも扱いやすいツールとして人気です。
一方、Dockerは、アプリケーションをどの環境でも同じように動かせるようにするためのコンテナ技術です。GradleとDockerを組み合わせることで、開発から本番環境まで一貫したJakarta EEアプリケーションの管理が可能になります。
2. GradleでJakarta EEプロジェクトを構成しよう
まずは、Jakarta EEプロジェクトをGradleで構成する方法を紹介します。ここではwar形式でビルドし、Payara ServerなどのJakarta EE対応サーバーで動かす想定です。
// build.gradle(Groovy DSLの場合)
plugins {
id 'java'
id 'war'
}
group = 'com.example'
version = '1.0.0'
repositories {
mavenCentral()
}
dependencies {
providedCompile 'jakarta.platform:jakarta.jakartaee-web-api:10.0.0'
testImplementation 'junit:junit:4.13.2'
}
このようにprovidedCompileでJakarta EEのAPIを追加することで、アプリケーション開発に必要なライブラリをビルド時に参照できます。実行時にはPayaraやWildFlyなどのサーバー側で提供されるので、WARファイル自体は軽量になります。
3. DockerでJakarta EEアプリケーションを動かそう
GradleでビルドしたWARファイルを、Docker上のPayara Serverで動かしてみましょう。以下は基本的なDockerfileの例です。
FROM payara/server-full:latest
COPY build/libs/*.war $DEPLOY_DIR
Dockerfileでは、Gradleで生成したWARファイルをPayaraのDEPLOY_DIRにコピーすることで、自動的にアプリケーションがデプロイされます。
4. docker-composeでGradleと連携しよう
複数のサービスを連携させる場合や、GradleとDockerのビルドを同時に管理したい場合は、docker-composeを使うと便利です。以下にその構成例を示します。
version: '3'
services:
payara:
image: payara/server-full
ports:
- "8080:8080"
volumes:
- ./build/libs:/opt/payara/deployments
この設定により、GradleでビルドされたWARファイルがコンテナ内のPayaraにマウントされ、自動的にアプリケーションが起動される仕組みです。
5. 実際の開発フローを見てみよう
Jakarta EEアプリケーションをGradle+Dockerで開発する際の基本的な流れは以下のようになります。
- GradleでWARファイルをビルド
- Dockerコンテナ上のPayaraに自動デプロイ
- ブラウザでアプリケーション動作確認
例えば、次のGradleコマンドでWARファイルを作成できます。
./gradlew clean build
その後、docker-compose upでPayaraコンテナを起動すれば、WARファイルが即時デプロイされ、http://localhost:8080/ でアプリケーションを確認できます。
6. Jakarta EEとGradle+Dockerのメリット
Jakarta EEとGradle、Dockerを組み合わせることで、次のようなメリットがあります。
- 環境の再現性:Dockerにより、誰でも同じ動作環境で開発・検証が可能
- 自動ビルドの容易さ:Gradleでのビルドが高速かつ柔軟
- 継続的デプロイに対応:CI/CDツールとも連携しやすい
これらの特徴により、Jakarta EE初心者でも安定した開発環境を構築しやすくなります。
7. Jakarta EEプロジェクトでよくあるDocker活用例
現場でもよく使われるDockerの活用例として、次のようなパターンがあります。
- 開発用サーバーの構築:チーム全員が同じPayara環境を使える
- ローカルと本番の環境一致:「動作確認したのに本番で動かない」を防ぐ
- データベースとの連携:MySQLやPostgreSQLも一緒にコンテナ化可能
Jakarta EEの特徴である安定性と保守性を生かすには、こうしたDocker連携が非常に効果的です。
8. トラブルを防ぐためのワンポイント
初心者がよくつまずくポイントとして、以下のような問題があります。
- Gradleのバージョン不一致
- Dockerのキャッシュによる古いWARファイルの再利用
- PayaraがWARを正しく展開できていない
これらを防ぐために、ビルド前に./gradlew cleanを行ったり、Dockerコンテナを再起動することを習慣化するとよいでしょう。