Jakarta EEとオープンソースアプリケーションサーバーの関係とは?初心者向けに徹底解説
生徒
「Jakarta EEってよく聞きますけど、アプリケーションサーバーとどう関係があるんですか?」
先生
「とても良い視点ですね。Jakarta EEはエンタープライズアプリケーションのための仕様群で、オープンソースアプリケーションサーバーはそれを実装するソフトウェアです。」
生徒
「ということは、アプリケーションサーバーがJakarta EEの機能を動かしているってことですか?」
先生
「その通りです。それではJakarta EEとオープンソースアプリケーションサーバーの関係について詳しく解説しましょう!」
1. Jakarta EEとは何か
Jakarta EE(ジャカルタ・イーイー)は、かつてJava EE(Java Platform, Enterprise Edition)と呼ばれていたエンタープライズ向けのJavaプラットフォームの後継です。Java EEはOracle社が管理していましたが、2017年以降、Eclipse Foundationへ移管され、Jakarta EEという新名称でオープンコミュニティによって開発されています。
Jakarta EEは、業務システム・Webアプリケーション・マイクロサービスなど、エンタープライズ分野で幅広く利用されており、Servlet・JSP・JSF・JAX-RS・JPAなどの標準APIが含まれています。
2. アプリケーションサーバーとは?
アプリケーションサーバーとは、Javaで書かれたエンタープライズアプリケーションを実行・管理するサーバーソフトウェアのことです。ServletやJSPを動かしたり、データベースと連携したり、セキュリティ管理を行ったりと、多くの機能を提供します。
Jakarta EEは仕様(ルールやAPIの定義)であり、その仕様に従って実際に動作するのがアプリケーションサーバーです。つまり、Jakarta EEの機能を現実に使うためには、アプリケーションサーバーが必要不可欠ということになります。
3. Jakarta EE対応のオープンソースアプリケーションサーバーとは?
Jakarta EEには、複数のオープンソースアプリケーションサーバーが対応しています。特に人気のあるものには以下があります:
- WildFly:軽量で高速、Red Hatが支援しており、企業でも多く使われています。
- Payara Server:GlassFishから派生したサーバーで、商用サポートも充実しています。
- TomEE:Apache TomcatにJakarta EE機能を追加したサーバーで、Tomcat利用者に人気です。
これらのオープンソースアプリケーションサーバーは、無料で使えるだけでなく、Jakarta EE仕様への準拠や、マイクロサービス対応など、現代的なニーズにも適応しています。
4. Jakarta EEの仕様とサーバーの役割分担
Jakarta EEの世界では、「仕様」と「実装」が明確に分かれています。仕様とは、たとえば「Servletはこういうふうに動くべき」といったルールやAPIの定義です。
その仕様を実際にプログラムで動かせる形にしたのが実装であり、それを提供するのがアプリケーションサーバーです。以下はその関係性の例です:
- Jakarta Servlet仕様 → WildFlyやPayaraが実装
- Jakarta Persistence(JPA)仕様 → EclipseLinkやHibernateが実装
- Jakarta RESTful Web Services(JAX-RS)仕様 → JerseyやRESTEasyが実装
このように、Jakarta EEでは「何をどう作るか」は仕様が決め、「どう動かすか」はアプリケーションサーバーが担うという役割分担が成り立っています。
5. オープンソースアプリケーションサーバーのメリットとは?
Jakarta EE対応のオープンソースアプリケーションサーバーには、以下のようなメリットがあります:
- 無料で導入できる:ライセンス費用がかからず、個人・企業問わず使える
- コミュニティが活発:世界中の開発者と知見を共有できる
- Eclipse Foundationの支援:安定したアップデートとJakarta EE仕様への迅速な対応
特に初学者にとっては、学習コストを抑えつつ本格的なJava EE(Jakarta EE)開発を体験できるという点で非常に大きな魅力です。
6. オープンソースサーバーの選び方と活用法
では、どのアプリケーションサーバーを選べばよいのでしょうか?用途によって向いているサーバーは異なります。
- WildFly:企業向けの安定性と高機能を求める場合に最適
- Payara:GlassFishの互換性やクラウド環境との統合を求める場合におすすめ
- TomEE:Tomcatユーザーで軽量なEE機能を試したい場合に最適
どれもwarファイルのデプロイ、ログ管理、セキュリティ設定などが可能であり、Jakarta EEアプリケーションの実行環境として十分な能力を備えています。
7. Eclipse FoundationとJakarta EEの今後
Jakarta EEを支えるEclipse Foundationは、オープンソース文化とエンタープライズ開発の橋渡し役を担っています。コミュニティ主導で仕様が改善され、クラウドネイティブやMicroProfileとの連携も進められています。
今後、Jakarta EEはモダンなWebアプリケーションやクラウド基盤でも活躍する技術として、ますます重要性を増していくことが予想されます。