カテゴリ: Jakarta EE 更新日: 2026/01/01

Jakarta EE Expression Language(EL)とは何か?初心者向けに基礎から丁寧に解説

Jakarta EE Expression Language (EL) とは何か?基本の考え方
Jakarta EE Expression Language (EL) とは何か?基本の考え方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Jakarta EEのJSPを勉強していたら、${user.name} みたいな書き方が出てきたんですが、これは何ですか?」

先生

「それは Jakarta Expression Language、略して EL と呼ばれる仕組みです。JSPやJSFで値を簡単に扱うための表現方法なんですよ。」

生徒

「Javaのコードとは違うんですか?難しそうで不安です……」

先生

「考え方はとてもシンプルです。Javaの処理結果を、画面側で分かりやすく使うための仕組みなので、順番に見ていきましょう。」

生徒

「初心者でも理解できますか?」

先生

「大丈夫です。ELの基本の考え方から、どんな場面で使われるのかまで、丁寧に説明します。」

1. Jakarta EE Expression Language とは何か

1. Jakarta EE Expression Language とは何か
1. Jakarta EE Expression Language とは何か

Jakarta EE Expression Language、通称 EL とは、Jakarta EE において画面表示とデータを結びつけるための式言語です。 主に JSP や JSF などのビュー技術で使われ、Javaコードを直接書かなくても、値の参照や簡単な処理ができるように設計されています。

Jakarta EE はサーバーサイドJavaの標準仕様であり、Servlet、JSP、JSTL、JSF など複数の技術が組み合わさって構成されています。 その中で EL は「画面表示をできるだけシンプルに保つ」ことを目的として登場しました。 以前は JSP の中に Java のコードを書いて処理する方法が一般的でしたが、可読性が低く、保守が難しいという問題がありました。

EL を使うことで、Java の処理はサーブレットやビジネスロジック側に任せ、 JSP では「値を表示する」「条件によって表示を切り替える」といった役割に集中できます。 これが Jakarta EE Expression Language の基本的な役割です。

2. EL が生まれた背景と基本的な考え方

2. EL が生まれた背景と基本的な考え方
2. EL が生まれた背景と基本的な考え方

Jakarta EE Expression Language の考え方を理解するには、JSP の歴史を少し知ると分かりやすくなります。 初期の JSP では、HTML の中に Java のスクリプトレットを書く方法が主流でした。 しかし、画面と処理が混ざってしまい、初心者には読みづらく、修正もしにくい状態になりがちでした。

そこで登場したのが EL と JSTL です。 EL は「値を取り出す」「プロパティにアクセスする」「簡単な演算を行う」といった最低限の機能に絞られています。 これにより、画面側の記述は短く、直感的になり、Java の知識が浅い人でも理解しやすくなりました。

EL の基本思想は、「画面では複雑な処理をしない」という点にあります。 if 文やループのような制御は JSTL や JSF のタグに任せ、 EL はあくまでデータ参照のための言語として使われます。 この役割分担が、Jakarta EE 全体の設計思想と強く結びついています。

3. EL の基本的な書き方と特徴

3. EL の基本的な書き方と特徴
3. EL の基本的な書き方と特徴

Jakarta EE Expression Language は、${} という記法で書かれます。 この中に変数名やプロパティ名を書くことで、Java 側で用意された値を簡単に参照できます。 最大の特徴は、Java の getter メソッドを意識せずに書ける点です。

例えば、user というオブジェクトに name というプロパティがある場合、 Java では getName メソッドを呼び出しますが、EL では user.name と書くだけで値を取得できます。 これにより、JSP のコード量が大幅に減り、初心者にも分かりやすい記述になります。


<p>ユーザー名:${user.name}</p>

上記のように、HTML の中に自然な形で値を埋め込めるのが EL の魅力です。 これが「Expression Language」と呼ばれる理由でもあります。

4. Servlet と EL の関係性

4. Servlet と EL の関係性
4. Servlet と EL の関係性

Jakarta EE Expression Language は、単体で使われるものではありません。 多くの場合、Servlet で準備したデータを JSP で表示するために利用されます。 Servlet はリクエスト処理やビジネスロジックを担当し、JSP と EL は表示を担当します。

例えば、Servlet 側でリクエストスコープにデータを保存しておくと、 JSP では EL を使ってその値を参照できます。 この流れを理解することで、Jakarta EE における MVC モデルの基本構造も見えてきます。


request.setAttribute("message", "こんにちは Jakarta EE");

<p>${message}</p>

このように、Servlet と JSP を橋渡しする役割を EL が担っています。 処理と表示を分離することで、アプリケーション全体の見通しが良くなります。

5. 初心者が理解しておきたい EL のメリット

5. 初心者が理解しておきたい EL のメリット
5. 初心者が理解しておきたい EL のメリット

Jakarta EE Expression Language を学ぶ最大のメリットは、コードの読みやすさが向上する点です。 Java の文法に慣れていない初心者でも、EL の記法であれば直感的に理解できます。 また、HTML に近い形で書けるため、デザイン担当者との役割分担もしやすくなります。

さらに、EL は Jakarta EE の多くの技術で共通して使われます。 JSP だけでなく、JSF でも同じ考え方で利用できるため、 一度基礎を理解すれば、後続の学習がスムーズに進みます。

Jakarta EE、JSP、EL、JSTL といったキーワードは、Java Web 開発では頻繁に登場します。 その中心にあるのが EL の「シンプルに値を扱う」という考え方です。 まずは難しく考えず、「画面で値を表示するための仕組み」として理解することが大切です。

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