Jakarta EE JSPとカスタムタグの導入方法をやさしく解説|初心者でもできる拡張テクニック
生徒
「JSPには、カスタムタグという機能があると聞きました。HTMLタグみたいに見えるのに、サーバー側の処理ができるって本当ですか?」
先生
「その通りです。JSPのカスタムタグを使うと、自分で部品を作るようなイメージで、便利な処理を簡単に呼び出すことができます。」
生徒
「なるほど。でも、どうやって作るのかが想像できません。タグハンドラという言葉も見たのですが、難しくないですか?」
先生
「難しいように見えますが、流れが分かれば意外とシンプルです。Javaでクラスを作り、TLDファイルで設定して、JSPで読み込んで使うだけです。」
生徒
「それなら試してみたいです。丁寧に説明してほしいです!」
1. JSPのカスタムタグとは何か理解しよう
JSPのカスタムタグは、プログラム処理をHTMLタグのように利用できる仕組みです。何度も同じ処理を書きたくないとき、部品として再利用したいときに便利です。画面ごとに同じ Java コードを書くのは時間がかかりますが、カスタムタグを使えば見た目も読みやすくなり、バグも減らせます。
例えば、現在の日付を表示する処理や、特定の文字列を加工する処理をカスタムタグにしておけば、JSPの中で簡単に呼び出すことができます。業務システムや大規模なウェブアプリケーションでは、見やすいテンプレートを作るために重宝します。
2. カスタムタグを作る流れを覚えよう
カスタムタグは、次の三つのステップで構成されます。
- Javaでタグハンドラクラスを作成する
- TLDファイルでタグとして登録する
- JSPでTLDを読み込んで使用する
これだけで、自分だけのオリジナルタグを作ることができます。プロジェクトが整理され、初心者が見ても理解しやすいコードになります。
3. タグハンドラクラスをJavaで作ってみよう
まず、Javaでタグの処理を行うクラスを作ります。簡単な例として、画面に「こんにちは」を表示するカスタムタグを作ります。
package tags;
import java.io.IOException;
import jakarta.servlet.jsp.JspException;
import jakarta.servlet.jsp.JspWriter;
import jakarta.servlet.jsp.tagext.SimpleTagSupport;
public class HelloTag extends SimpleTagSupport {
@Override
public void doTag() throws JspException, IOException {
JspWriter out = getJspContext().getOut();
out.println("こんにちは、カスタムタグの世界!");
}
}
このクラスは、SimpleTagSupport を継承して、doTag メソッドの中で表示する内容を書きます。たったこれだけで、タグとして動かせる準備が整います。
4. TLDファイルでカスタムタグを登録しよう
次に、TLDファイルを作成して、JSPで使えるタグとして登録します。TLDは XML ファイルで、タグ名とクラス名を紐付ける役割があります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<taglib xmlns="https://jakarta.ee/xml/ns/jakartaee"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="https://jakarta.ee/xml/ns/jakartaee
https://jakarta.ee/xml/ns/jakartaee/web-jsptaglibrary_3_0.xsd"
version="3.0">
<tlib-version>1.0</tlib-version>
<uri>https://example.com/tags</uri>
<tag>
<name>hello</name>
<tag-class>tags.HelloTag</tag-class>
<body-content>empty</body-content>
</tag>
</taglib>
TLDファイルは、WEB-INFフォルダ内に配置しておくのが一般的です。これでタグが登録され、JSPから呼び出せるようになります。
5. JSPでカスタムタグを読み込み使ってみよう
最後に、JSPでTLDを読み込みます。タグライブラリを宣言し、作成した hello タグを呼び出すだけです。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>カスタムタグのサンプル</title>
</head>
<body>
<%@ taglib prefix="ex" uri="https://example.com/tags" %>
<ex:hello />
</body>
</html>
実行すると、ブラウザに「こんにちは、カスタムタグの世界!」と表示されます。複雑なコードを書かずに、タグ一つで処理を呼び出せるようになるのは、とても便利です。
6. カスタムタグが便利な理由を理解しよう
カスタムタグは、プロジェクトの可読性を高めるためにとても効果的です。画面にロジックを書きすぎると、どこで何をしているのか分かりづらくなります。タグにまとめておけば、表示したい場所にタグを置くだけで済むので初心者でも扱いやすいコードになります。
また、共通処理を一か所に集められるため、修正したいときも簡単です。大規模なウェブアプリケーションになるほど、カスタムタグは威力を発揮します。作業効率の改善やミス防止にもつながり、現場でよく使われるテクニックです。
Jakarta EEでのサーバーサイド開発では、JSPとServletに加えて、こうした拡張機能を理解することで、より使いやすいシステムを作れるようになります。